今回は診察の練習をララちゃん・結愛ちゃんの様子とともにご紹介させていただきます!
まずは診察台にのる練習から始めます。
病院に来たら必ずのらなければいけない、診察台。
診察台の上に上がったら震えている、怖がってのってくれないというわんちゃんもいると思います。
診察台の上でおやつをあげて良い印象を持ってもらうことで、診察台にのる事へのストレスが少なくなります。
特に緊張することなく嬉しそうにおやつを食べてくれました!
次は聴診器をあてる練習です。
この時にもおやつをあげながら行います。
おやつに夢中で、聴診器をあてられていることに気付いていないのでは?と思うくらい、リラックスして受けてくれています。
次からは体をさわる練習です!
耳や目元、足先、お尻などは触られるのが嫌な子が多いです。
嫌がるようになる原因はその子によって様々なのですが、普段触っていなかったのにいきなり触られて、嫌な思いをしたからという子が多いです。
『嫌がったら押さえつけられた』
『爪切りで出血してしまい痛い思いをした』
などという経験をしてしまうと、次に行う時は嫌がるようになってしまいます。
でも、耳をかゆがっている、爪が伸びている、目が赤いなど症状が出ている時は診察や治療、処置のために触らなければいけません。
その時に備えて保育園で、何もない健康な状態の時から体中を触る練習をしておくことで、いざやらなければいけない時にわんちゃんにかかるストレスが少なく済み、少しでもリラックスして行えるようになります。
まずはお尻を触る練習です。
診察時に体温を測る際に必ず触る場所なので、しっぽをあげて触っています。
このときもおやつをいくつかあげ続けながら、おやつを食べている間に触る練習をします。
次は耳を触る練習です。
いきなり耳を持って耳掃除!というのではなく、
まずは耳を触る→耳掃除のために耳を少しひっくり返す→耳掃除の時と同じ状態で触る→コットンを入れてみる
といったように少しずつ慣れていってもらいます。
ご褒美(おやつ)をあげながら、褒めながら行い、少しでも嫌がる様子が見られれば前の段階に戻り、少しずつその子のペースで行っていきます。
今回結愛ちゃんはコットンを入れるところまで出来ましたが、その子の様子を見て「今日はここまでで止めておこう」ということもします。
これはどの練習も同じように行います。
次は足先を触る練習です。
足先は爪切りの時や、お散歩から帰って来た時の足拭きなどで日常生活の中でも触ることが多い場所です。
ですので、お家でも触る練習をしておくことをオススメします!
耳を触る練習同様、この練習も小刻みに慣らしていきます。
例えば、足全体を触る→指先を触るといったように進めていき、
爪切りの練習なら、少し足を持ち上げる→爪切りをあてる→爪を爪切りの中に入れるといったように少しずつ慣らしていきます。
その子によってもっと小刻みにしなくてはいけなかったり、もっと段階を省いてもいい子もいます。
今回ララちゃんは少し爪を切るところまで出来ました!
次は目元を触る練習です。
顔まわりを触られるのを嫌がる子は多いですが、小さい時からおやつをあげながら練習して、これはこわい事じゃないんだと思ってもらえるようにします。
目元を触れるようになっていたら、診察時だけでなく、目薬をさす時も行いやすくなります。
次は口を触る練習です。
診察時に獣医師が口の中を見ようとしたら、すごく嫌がってしまった、という経験をした方もいるのではないでしょうか?
また、歯石が溜まって口臭が気になる…という方もいらっしゃると思います。
歯石が溜まってしまい、スケーリングをして綺麗になったとしても、歯みがきなどのデンタルケアが出来なければ元通りになってしまいます。
ガムやハミガキペーストで維持することは出来ますが、口の中を見れなければお家の子の歯がどんな様子なのか分からないですよね。
そのためにも日頃から、口元を触る・口の中を見るといった練習は大切です。
診察台にのって行う練習の最後に保定の練習をしました。
これは血液検査をする際の保定の練習です。
保定は検査や処置を行う上で、必要不可欠になってきます。
ですが、わんちゃんからしたら体調が悪くしんどい時に押さえつけられる、というのはストレスになってしまいます。
そのことで病状がさらに悪化してしまうこともあります。
その時のストレスを少しでも軽減できるように、健康な状態の時から少しずつ保定に慣れてもらうことは大切になってきます。
次回、ケージに入る練習について書いていこうと思います!